Chikanism

現実と非現実のあいだ

「スタンフォードの自分を変える教室/ケリー・マクゴニガル」

スタンフォードの自分を変える教室」を読みました。

 

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

 

 

以前ハーバードのスピーチの記事でちらりと紹介しました。↓

chikanism.hatenablog.com

 

全体として例え話や実験結果があったので説得力はありました。

ただの主張ではなく根拠があることがわかりやすかったです。その分読む量が多くて大変でした。

 

では気になったところをいくつか。

 

もうひとりの自分に名前をつける

たとえばクッキーを食べまくってしまう自分に「クッキーモンスター」とか、だそう。

そうするとクッキーを食べ出した時に「あ、クッキーモンスターが出てきてしまった」と気付けたり。

 

人は気が散っているときほど誘惑に負けやすい

誰かの電話番号を思い出そうとしながら注文すると多めに注文してしまったりするそう。確かにパソコン見ながら食べてるとチョコを食べ過ぎてしまいますね。

 

「選択した瞬間」を振り返る→「自分がいつ目標を達成するための選択、あるいは妨げてしまう選択をしたのか」

人は1日に何百回と選択をしていますが、そのほとんどを何気なく行ってしまっています。それを意識することが重要だそう。

 

心拍変動の高い人は、気が散るものを無視したり、欲求の充足を遅らせたり、ストレスの多い状況に対処するのが上手である

ゆっくり呼吸した方がいいそうですよ。

 

意志力の奇跡は、運動によってもたらされたのです→①座りっぱなし、じっと立ったまま、あるいは横になった状態で行うこと②ジャンクフードを食べながら行うこと

だからお掃除とかでもいいみたい。実験でも大丈夫ですね。立ってできるやつは。

散歩とかがいいのかもしれませんね。

 

自制心は筋肉に似ている、また限られた資源である

だから鍛えられるし、使い切ってしまうこともある。

 

血糖値が上昇すると意志力はいっきに回復しました。血糖値が低いと、難しいテストを投げ出したり、機嫌が悪くなって他人に当たり散らしたりするなど、さまざまな意志力の問題が生じることがわかってきました。→お菓子の代わりにナッツを食べる

ダイエットのつもりで普段からナッツを食べることが多いのですが、おすすめのおやつはこちら↓

小さいパックになっているので、ちょっと摘みたいときにぴったりです。

 

「難しいことを選ぶ」ことを繰り返す

最も重要なことは、自分が何をしようとしているかに気づき、実行するのがたやすいことより困難なほうを選択することです。

たとえば利き腕じゃない方を使う、足を組まないようにする、など困難なことをしようとすると、何をしようとしていたのか気づけるようになるんだとか。

 

「望む力」をつくりだす

①このチャレンジに成功したら、あなたにはどんないいことがありますか?

②このチャレンジに成功したら、あなたの他に誰の利益になりますか?

③このチャレンジは、たとえいまは大変に思えても、がんばって続けていくうちにだんだんラクになっていくと想像しましょう

こう考えたら、今しようとしていることがこのチャレンジにどういう結果をもたらすのか、すべきことなのかに気付けそう。

 

神経学マーケティングの手法を見習って、ちっともやりたくないことを”ドーパミン化”しましょう。報酬を設定することによって、つまらない作業を楽しくすることができます。

これ、次に読んでる茂木健一郎の「すぐやる脳」の作り方にも出てきました。

報酬系はドーパミンなんだそうです。茂木健一郎は「ゲーミフィケーション」と言っていました。ちょっとした報酬を容易することで目の前の作業をやりやすくする。

 

大半のストレス解消法は役に立たないとしても、なかには本当に効果があるものもあります。米国心理学会は最も効果的なストレス解消法として、「エクササイズやスポーツをする」「礼拝に出席する」「読書や音楽を楽しむ」「家族や友だちと過ごす」「マッサージを受ける」「外へ出て散歩する」「瞑想やヨガを行う」「クリエイティブな趣味の時間を過ごす」などの例をあげています。

ストレス解消に食べてしまうことも多いですが、それでは本当にストレスを解消することはできません。やっぱり生活には軽い運動が必要なのかも。

最近は読書もしてるのでストレス解消できてるかなー。

 

自分に厳しくしても意志力は強くならない

自己批判はつねにモチベーションの低下や自己コントロールの低下を招きます。自分を励まし、自分にやさしくすることは、やる気の向上や自制心の強化につながります

失敗した自分を許す

①人間だもの

②友だちには、どんな言葉をかけますか?

たとえばダイエットしているのにドーナツを食べてしまったとき、「自分は本当にダメだ」と思ってしまうとモチベーションの低下を招きます。

そんな友達を励ます時のように「ドーナツを食べたから他のおやつはやめておけばいいよ。明日からはおやつを控えよう」と自分を励ませば、やる気を向上させられます。

 

「10分待つ」となにが起こるか?

目先の快楽といっても、ほんとうに「すぐ」味わえるものでなければ、脳を乗っ取ってあなたの優先順位を覆すようなことはできないのです。もし、10分待ってもまだ欲しければ、手に入れてもよいでしょう。

「食べたい!」と思っても10分待ってみる。

人は目先の快楽に弱いぶん、それが少しでも先になると魅力が割引されてしまうんだとか。目の前の1000円と2日後の2000円とかなら、1000円の方を選んでしまう人が多いらしいです。

 

未来に行って「将来の自分」に会う

もっと賢い決断をするには、自分の将来のことをよく考え、そのためになることをする必要があります。

 未来を甘く見積もる傾向があるんですね。未来の自分を過信してしまうというか。

ちゃんと未来のことを考えると、今どのような選択をすべきかわかります。

 

 

ざっとこんな感じでした!

講義で実際に聞いた方がおもしろいんだろうなぁと思いました。

いろんな実験の内容が書かれているので、個人的にはそれがとてもおもしろかったです。

ほんの内容自体はこれ以外にも重要なことがたくさん書かれているので、詳しくは書籍をどうぞ。

 

他にもこんな本読みました。↓

 

chikanism.hatenablog.com

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