Chikanism

現実と非現実のあいだ

最近読んだ本とか

忙しいのだけど、最近読書が捗る。

就活やら遊びやらで梅田に出ることが多い。阪急梅田駅には大きな紀伊國屋書店があって、わたしはよくそこに立ち寄る。あと四条烏丸マクドの上の大垣書店

予定をハシゴしていると、どうしても合間合間に待ち時間が生じるので、本屋に寄って面白そうな本をチェック→カフェで読書という流れが多い。最近のお気に入りのカフェは上島珈琲店である。時間が少ししかないときはマクドマックカフェでカフェオレを頼んで本を読む。スタバのときもあるし、通りすがりの知らないカフェのこともある。

昨日も友人との待ち合わせの前に2冊買ったのだけど、もう読み終わってしまった。すぐに読み終わるような本を買ってしまうのも悪い気がするが、分厚い本は持ち歩くのが重いので良くない。

 

最近読んだ本たち

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

 

 わかったようなわからないような。

 

図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ: 今日、結果が出る! (単行本)

図解 頭のいい説明「すぐできる」コツ: 今日、結果が出る! (単行本)

 

 これは素直にためになった。

 

 これも良かった。

 

話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる! (王様文庫)

話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる! (王様文庫)

 

 話し方がメインテーマかと思いきや、どうにも恋愛寄りの話で買ってからびっくりした。

 

 買ってから気づいたけど、100円のコーラと同じ著者だった。

 

白いネコは何をくれた?

白いネコは何をくれた?

 

 ちょっと胡散臭い感ある。(個人の感想です)

 

 人事のひとが話してたので読んでみたけど、野球がわからないので楽しめなかった。わからない用語が多すぎた。

 

 

話し方で与える印象がかなり変わるな〜ってのが最近の気づきというか自分的改善ポイントなので、話し方に関する本が多い。あとマーケティング

余談ですがブクマで本を売ったら秒で売れてびっくりした。欲しい本が決まってる場合はブクマみたいなアプリでいいんだろうけど、手にとって中身を見て面白そうな本を探したい場合は向かないですね。本屋が一番。

本をもらったら嬉しい

本のプレゼント。

貸し合うんじゃなくて、おすすめするんでもなくて、プレゼントするっていうのが、重要なポイントな気がします。

わたしは本をもらったら嬉しい。わたしに良いと思って選んでくれたなら嬉しいし、選んだ人の価値観とか考えとかもわかるし、それに「あのひとは何を考えながらこの本を読んだのかな」なんて想像するのはもっと楽しい。

 

もしも他人にプレゼントするなら。

当然相手によって変わるとは思うんですが、どうせならその人が自分では買わなさそうなものを贈りたい。

 

ミステリー好きのあなたへ
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

 

 

マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

 

 わたしはミステリーはそんなに読まない方ですけど、このふたつは大好き。誰にでもおすすめできます。

 

夢があるあなたへ
夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

 

 これも大好きな本。ためになって、ユーモアがあって、愛おしい。

 

何気ない日常を愛するあなたへ 
あなたのそばで (文春文庫)

あなたのそばで (文春文庫)

 

野中柊さんの本を読んだことある人は、今まで一人しか会ったことがない。中学の頃よく一緒にいた本の虫のような女の子だけ。わたしは何気ない日常のような、ふわっとした甘いような苦いような優しいような切ないような話が好きです。 

 

大切な人がいるあなたへ
流れ星が消えないうちに (新潮文庫)

流れ星が消えないうちに (新潮文庫)

 

 これは以前も書いたけれど大切にしたいし、誰かにもおすすめしたい本。

 

進む先を迷っているあなたへ
クローバー (角川文庫)

クローバー (角川文庫)

 

 なんとなくなんですけど、大切なひとのために道を決める、そういう選択肢もたくさんあるし、それもとっても素敵なことだと思った。他人のためでも自分がそうしたいと思ったならそれは自分の選択だし、そうやって誰かを大切にできるのは素晴らしいことだなと思いました。

 

 

このくらいかな。好きな本は色々あるけど、プレゼントするならこういうものにしようかな。

 

中学の頃いじめられてて、心配した母が本をくれたことがあります。「いじめられてなんかない」「なんにもない」「大丈夫」と何を聞かれても頑なに言っていたわたしでしたが、母にはわかっていたのでしょうね。タイトルは忘れてしまったけれど、その本と一緒に置いてあった手紙を読んで泣いた記憶があります。それでもいじめられてるなんて言わなかったけどね。(私立の良い子ちゃんたちばかりだったので、陰湿で過激ないじめではなく、もしも「いじめられてる」って言っても「そんなふうに捉えるのはおかしい」って言われたら何も言えないようないじめられ方でしたね、そういえば)

 

 

今週のお題「プレゼントしたい本」

 

飛行機の中で観た映画とか読んだ本とか

飛行機11時間は暇すぎて映画鑑賞と読書が捗ったよ。

 

<映画>

◯君への誓い

 夫婦が事故にあって女性が記憶喪失になって…という話。主演はアバウト・タイムのレイチェル・マクアダムス

こういうのって何故か男性が必死に恋人に尽くすパターンが多いように感じた。「君に読む物語」とかね。

 

◯1枚のめぐり逢い

兵士だった男性が戦場で拾った1枚の写真で命を救われて…という話。主演がザック・エフロンです。彼は前に観た「恋人まで1%」でも主演してた。

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でもこの映画の役のほうが似合ってる気がする。かっこよかった。ネタバレになるのであまり書かないけど、元旦那の最後はなんか残念だったな。

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◯I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOUVIE

 スヌーピーのアニメ初めて観たけど、いいですね。かわいい。これからもっといっぱい観たいな。

 

 

<本>

◯深爪な愛とセックスの話

これはkindle版を確か安くで買ったやつ。おもしろかったです。経験談とか。

 

 

◯世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと

これもkindle版を安くで買ったんだと思うんだけど、まぁ、こんなもんかくらい。

世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

 

 

◯社会人のための恋と仕事の教科書

これもkindle版を安くで買ったのかな。ためになることもあった。

まぁでも社会人ちゃうしな、わたし。はあちゅうさんて彼氏たくさんいたんだなと思った。普通なのかな。笑 

 

◯TEDトーク 世界最高のプレゼン術

これはブックオフオンラインで買って、持って行ってたもの。内容はTEDでスピーチする人向けだったので役に立つかどうか微妙。対象はだれなの?って思った。TEDで実際にスピーチする人はこんな本読んだりするんだろうか。

 

TEDトーク 世界最高のプレゼン術

TEDトーク 世界最高のプレゼン術

 

 

 

以上。

またカナダ行く10時間位の飛行機があるので、そのときはどうしようか考え中です。。

 さいきん我慢できず買った本がこちら↓

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則

 

 

 

「グロースハッカー/ライアン・ホリデイ」を読みました

 「グロースハッカー」を読んだ。

いまさら?て感じなのかな。

グロースハッカー

グロースハッカー

 

 

遡ること1年前、わたしは薬局実習のさなかであった。

薬剤師免許を使わないことを決意した(そもそも取得できるかどうかという問題はさておき)わたしにはあまり意味を為さない時間ではあったが、少なからず利点があった。

まず研究室に行かなくて良い。大学は陸の孤島みたいな場所にあるため、交通の便も悪いし自宅からも遠い。その点、実習先の薬局は自宅から原チャ+徒歩で30分もあれば余裕であった。

次に、家から近いということはつまり市内であり、交通の便がよい。

最後に、定時であがれる。9時に始まり5時に終わる、ホワイトな環境であった。研究室のほうが拘束時間が長いのは言う間でもない。

この3つが組み合わさって、わたしは5回生の夏、非常に意識の高い日々を過ごした。サマーインターンの説明会や選考会に実習後に出向き、意識高い系の話を聞いては意識の高い人に会い、グループディスカッションを重ね、セミナーのようなものに参加した。

もっとも、本番に進んだ企業は少ない。

 

なぜこの話をしているかというと、この意識高い活動の中で勧められたのがこの「グロースハッカー」だったからだ。

どういうくだりだったかは覚えていないが、わたしは本のタイトルをメモし、興味を持ったので帰ってからamazonで購入した。

で、そこから1年。読み始めるまでに1年もかかってしまった。

 

なぜ、あのとき読んでおかなかったのか。という後悔はしても仕方ないが、おもしろかった。

出てくるグロースハックの例が見知った企業のものが多いので「あ〜なるほど」と思いやすい。最後の解説でクックパッドの実例も出てくるのだが、それもおもしろかった。

 

以下、気になった箇所を引用。↓

 

グロースハックとは?

グロースハッカーの目標は、製品自体を数百万人の顧客にリーチする自己永続マーケティングマシンにすることだ。

 そもそもグロースハックとはなにかということから。

 

マーケティングの本質はずっと変わらない 顧客が誰で、どこにいるかだ」

マーケティングに困っているわけではないのだけど、確かにそうだよなぁ、これに尽きるなぁと思った。 

 

マーケティングで絶対にやってはいけないことは何だかわかるだろうか?それは「誰も欲しがらないものを売ろうとする」ことだ。

これは本当にそうで、自分が学園祭の実行委員をやっていたときのことを思い出した。

いつもどのように広報するか?を考えていた(広報担当だったとき)が、心のどこかで「大学生は学園祭なんて模擬店出してウェイするだけのイベントだと思ってるんだろうな」と思っていた。

「学園祭おもしろくない」とも言われたこともある。

なのに、 内容をもっと充実させるには、大学生に楽しんでもらうには、参加したいと思わせるにはどうしたら良いのか、ということをあまり本質的に考えてこなかった。

わたし自身もそうだし、組織全体としそうで、今までやってきた通りにやろうとする風潮が強く、真新しいこをと考えて試そうという雰囲気はなかった。

なのにお金をかけて広報をして集客しようとしていたな…。

 

これがグロースハッカーの思考法だ。いかに低コストでふさわしい相手に訴求するかだ。

ふさわしい相手をどこで探せばいいか?そんな質問をするようでは、製品立ち上げを検討できるレベルまで市場をしっかり把握できていないということだ。

市場の把握が大事ってことだ。 

 

クチコミは偶然には起きない。設計するものだ。

 どんな広告よりクチコミは強い。

だけど本当に他人に伝えたいと思ってもらえるものしかクチコミされない。だからモノ自体をよくするのは当然で、それにプラスでクチコミを促進するような方法を考えなければならないのだな。

 

 

この本はグロースハックの方法を述べているわけではなく、グロースハッカーにおけるマインドセットを説いたものであると公言している。

わたしは今ただの学生で、ビジネスをしているわけでも作りたいものがあるわけでもないけれども、このマインドセットはタメになるし、読んでよかったと思う。

かなり簡潔に、軽く読める本に仕上がっているので導入には良いだろう。もう少し深く知りたいと思った。

 

 

他にもこんな本読んだよ↓

 

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「スタンフォードの自分を変える教室/ケリー・マクゴニガル」

スタンフォードの自分を変える教室」を読みました。

 

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

 

 

以前ハーバードのスピーチの記事でちらりと紹介しました。↓

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全体として例え話や実験結果があったので説得力はありました。

ただの主張ではなく根拠があることがわかりやすかったです。その分読む量が多くて大変でした。

 

では気になったところをいくつか。

 

もうひとりの自分に名前をつける

たとえばクッキーを食べまくってしまう自分に「クッキーモンスター」とか、だそう。

そうするとクッキーを食べ出した時に「あ、クッキーモンスターが出てきてしまった」と気付けたり。

 

人は気が散っているときほど誘惑に負けやすい

誰かの電話番号を思い出そうとしながら注文すると多めに注文してしまったりするそう。確かにパソコン見ながら食べてるとチョコを食べ過ぎてしまいますね。

 

「選択した瞬間」を振り返る→「自分がいつ目標を達成するための選択、あるいは妨げてしまう選択をしたのか」

人は1日に何百回と選択をしていますが、そのほとんどを何気なく行ってしまっています。それを意識することが重要だそう。

 

心拍変動の高い人は、気が散るものを無視したり、欲求の充足を遅らせたり、ストレスの多い状況に対処するのが上手である

ゆっくり呼吸した方がいいそうですよ。

 

意志力の奇跡は、運動によってもたらされたのです→①座りっぱなし、じっと立ったまま、あるいは横になった状態で行うこと②ジャンクフードを食べながら行うこと

だからお掃除とかでもいいみたい。実験でも大丈夫ですね。立ってできるやつは。

散歩とかがいいのかもしれませんね。

 

自制心は筋肉に似ている、また限られた資源である

だから鍛えられるし、使い切ってしまうこともある。

 

血糖値が上昇すると意志力はいっきに回復しました。血糖値が低いと、難しいテストを投げ出したり、機嫌が悪くなって他人に当たり散らしたりするなど、さまざまな意志力の問題が生じることがわかってきました。→お菓子の代わりにナッツを食べる

ダイエットのつもりで普段からナッツを食べることが多いのですが、おすすめのおやつはこちら↓

小さいパックになっているので、ちょっと摘みたいときにぴったりです。

 

「難しいことを選ぶ」ことを繰り返す

最も重要なことは、自分が何をしようとしているかに気づき、実行するのがたやすいことより困難なほうを選択することです。

たとえば利き腕じゃない方を使う、足を組まないようにする、など困難なことをしようとすると、何をしようとしていたのか気づけるようになるんだとか。

 

「望む力」をつくりだす

①このチャレンジに成功したら、あなたにはどんないいことがありますか?

②このチャレンジに成功したら、あなたの他に誰の利益になりますか?

③このチャレンジは、たとえいまは大変に思えても、がんばって続けていくうちにだんだんラクになっていくと想像しましょう

こう考えたら、今しようとしていることがこのチャレンジにどういう結果をもたらすのか、すべきことなのかに気付けそう。

 

神経学マーケティングの手法を見習って、ちっともやりたくないことを”ドーパミン化”しましょう。報酬を設定することによって、つまらない作業を楽しくすることができます。

これ、次に読んでる茂木健一郎の「すぐやる脳」の作り方にも出てきました。

報酬系はドーパミンなんだそうです。茂木健一郎は「ゲーミフィケーション」と言っていました。ちょっとした報酬を容易することで目の前の作業をやりやすくする。

 

大半のストレス解消法は役に立たないとしても、なかには本当に効果があるものもあります。米国心理学会は最も効果的なストレス解消法として、「エクササイズやスポーツをする」「礼拝に出席する」「読書や音楽を楽しむ」「家族や友だちと過ごす」「マッサージを受ける」「外へ出て散歩する」「瞑想やヨガを行う」「クリエイティブな趣味の時間を過ごす」などの例をあげています。

ストレス解消に食べてしまうことも多いですが、それでは本当にストレスを解消することはできません。やっぱり生活には軽い運動が必要なのかも。

最近は読書もしてるのでストレス解消できてるかなー。

 

自分に厳しくしても意志力は強くならない

自己批判はつねにモチベーションの低下や自己コントロールの低下を招きます。自分を励まし、自分にやさしくすることは、やる気の向上や自制心の強化につながります

失敗した自分を許す

①人間だもの

②友だちには、どんな言葉をかけますか?

たとえばダイエットしているのにドーナツを食べてしまったとき、「自分は本当にダメだ」と思ってしまうとモチベーションの低下を招きます。

そんな友達を励ます時のように「ドーナツを食べたから他のおやつはやめておけばいいよ。明日からはおやつを控えよう」と自分を励ませば、やる気を向上させられます。

 

「10分待つ」となにが起こるか?

目先の快楽といっても、ほんとうに「すぐ」味わえるものでなければ、脳を乗っ取ってあなたの優先順位を覆すようなことはできないのです。もし、10分待ってもまだ欲しければ、手に入れてもよいでしょう。

「食べたい!」と思っても10分待ってみる。

人は目先の快楽に弱いぶん、それが少しでも先になると魅力が割引されてしまうんだとか。目の前の1000円と2日後の2000円とかなら、1000円の方を選んでしまう人が多いらしいです。

 

未来に行って「将来の自分」に会う

もっと賢い決断をするには、自分の将来のことをよく考え、そのためになることをする必要があります。

 未来を甘く見積もる傾向があるんですね。未来の自分を過信してしまうというか。

ちゃんと未来のことを考えると、今どのような選択をすべきかわかります。

 

 

ざっとこんな感じでした!

講義で実際に聞いた方がおもしろいんだろうなぁと思いました。

いろんな実験の内容が書かれているので、個人的にはそれがとてもおもしろかったです。

ほんの内容自体はこれ以外にも重要なことがたくさん書かれているので、詳しくは書籍をどうぞ。

 

他にもこんな本読みました。↓

 

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わたしの本棚から厳選8冊

今週のお題「わたしの本棚」

 

ここで今までに紹介してきたのは最近読んでいる自己啓発本が多かったですが、本当は小説が好き。

ただ小説はネタバレすると面白くないので、紹介するのが難しいんですよね。

年間に100冊とか読むひとに比べたら読む量は少ないけど、読書は好きなのでそれなりに読んできました。ジャンルに偏りはある。

その中でも買ってよかった!読んでよかった!という本を紹介したいと思います。

 

マリアビートル/伊坂幸太郎
マリアビートル (角川文庫)

マリアビートル (角川文庫)

 

 これは絶対に読むべきだ(特に新幹線の中あるいは新幹線に乗る前に)。

伊坂幸太郎の作品はどれも面白いが、その中でも一番というくらい面白い。でもこれを読む前に、もしもグラスホッパーを読んでいないのならグラスホッパーから読んだ方が良い。続編なので。

 

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

 

 

葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

 

 ミステリー好きでないわたしが歌野晶午を読み漁る原因となった小説。

まさか、としか言えない結末だし、歌野晶午作品でこれが一番ではないかとわたしは思う。

 

夢をかなえるゾウ/水野敬也
夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ

 

これは知っている人も多いであろう名作。ガネーシャのキャラが良い。

シリーズで何作か出ているが、どれを読んでも笑えて、ためになるだろう。

わたしもガネーシャが来た時のためにあんみつを買っておこうと思う。大阪通天閣ガネーシャのストラップが売っていることをわたしは知っている。たこやきを持っていたと記憶している。 

 

図書館戦争/有川浩 
別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)

別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)

 

なんかラノベっぽいし、シリーズ作めっちゃあるし…と敬遠していた時間がもったないないほど面白い。

ベタ甘と言われるほどの恋愛的な胸キュンと、ストーリーとしてのおもしろさが両方あって、終わらないで欲しいと思った数少ない小説だ。

漫画やらアニメやら実写化やらしてるけど、やっぱり小説が一番じゃないですかね。 

 

生物と無生物のあいだ/福岡伸一
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

 

これは小説ではないが、わたしが分子生物の研究室を選んだきっかけになった本(結局、神経科学をやっているが) 。

キーワードともなる「動的平衡」という概念があるのだけど、これが衝撃的。今よりも知識のないときに読んだけどおもしろかったので、生物(理系)とか…なんて思う方でも楽しめると思うのだけど、妹には良さはわからなかったらしい。

でもお勧めしたい。

 

流れ星が消えないうちに/橋本紡
流れ星が消えないうちに (新潮文庫)

流れ星が消えないうちに (新潮文庫)

 

 大切な人の死を受け止めて、生きていこうとする話。昨日リビングで寝ながら、玄関で寝ていた主人公を思い出した。

ちょうど2010年に大好きだった元蜉蝣の大佑が亡くなったときに読んで、泣いたような気がする。

 

橋本紡の作品なら「もうすぐ」も良いです。

もうすぐ (新潮文庫)

もうすぐ (新潮文庫)

 

 高齢出産とか不妊治療がテーマの物語。簡単なテーマじゃないので、知っておいた方が良いことがたくさんあります。

半分の月がのぼる空」も有名ですね。たぶんラノベだけど。(ラノベはあまり読まない)

 

僕は勉強ができない/山田詠美
ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

 

 山田詠美で一番好きなのはやっぱり「ひざまずいて足をお舐め」だが、他人にお勧めしやすいのはこれだ。

秀美いわく、「ぼくは確かに成績が悪いよ。だってそんなこと、ぼくにとってはどうでも良かったからね。ぼくは彼女と恋をするのに忙しいんだ」である。

こんな高校生いないだろ!と思わざるを得ないが、それがまた良い青春小説である。

 

クローバー/島本理生
クローバー (角川文庫)

クローバー (角川文庫)

 

自分に好意を寄せる女の子を、見た目が(お世辞にも)良いとは言えないという理由で一度フってしまう主人公。後から大切さに気づいたりして…。

誰かのために、自分の選択をする。人間は誰かのために生きることができる、それって素敵なことじゃないか?と思った作品。 

 

 

大好きな小説は他にもあるのですが、他人におすすめしやすいという観点からはこのくらいでしょうか。

人生に影響を与えてる度合いで考えると、やはり高校生以降に読んだものばかりになってしまいますね。

「幸せになる勇気」を読みました

 

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

以前に紹介した「嫌われる勇気」の続編です。

嫌われる勇気を読んだ感想はこちら↓

 

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話は「嫌われる勇気」でアドラーの教えを知った青年が3年後に再び哲人の元を訪ねるところから始まる。

まぁ予想どおりというか相変わらずというか、青年が卑屈すぎる。

アドラーの教えは間違っている、と言って来たのだが、そこまで怒り狂って突っかかってこなくても良いのでは?と思わざるを得ない。

 

それはさておき、気になったところをいくつか紹介する。

 

「これからどうするか」

「かわいそうなわたし」「悪いあの人」「これからどうするか」がそれぞれ1面に書かれた三角柱を相談者に渡し、「どの話でも構わないのでこれから話す内容を正面にして見せてください」というと多くの人が「これからどうするか」を選ぶという。

しかし何も渡さずに話し始めると、「かわいそうなわたし」か「悪いあの人」の話をする人が多いらしい。

でもそれって解決にならない。

 

哲人 いいですか、「人と違うこと」に価値を置くのではなく、「わたしであること」に価値を置くのです。

あなたの個性とは、相対的なものではなく、絶対的なものなのですから。

 

「人と違うこと」を個性だと思うと、承認欲求ばかりが大きくなる。

人と違っても違わなくても自分は自分であるということ。

 

新約聖書の「ルカによる福音書」のなかでは、「汝の隣人を、汝みずからの如くに愛せよ」と語られています。

自分を愛することができなければ、他者を愛することもできない。自分を信じることができなければ、他者を信じることもできない。

 

これは恋愛でもよく言う気がする。自分を好きになれない人が誰かを好きにはなれないと。

 

マザー・テレサは「世界平和のために、われわれはなにをすべきですか?」と問われ、こう答えました。「家に帰って、家族を大切にしてあげてください」。アドラーの共同体感覚も同じです。世界平和のためになにかをするのではなく、まずは目の前の人に、信頼を寄せる。目の前の人と、仲間になる。そうした日々の、小さな積み重ねが、いつか国家間の争いさえもなくしていくのです。

 

いきなり世界平和のためにできることなんてない。

まずは近くのことから。近くのひとを大事にできないのに遠くの人を大事にできるわけないね。

 

「求めよ、さらば与えられん」という言葉はご存知ですか?

アドラーならきっと、こんなふうに言うでしょう。

与えよ、さらば与えられん」と。 

 

これは「嫌われる勇気」にもあった。他人が何を与えてくれるかではなく、他人になにを与えられるかが重要だと。

give, give, give, and be givenというやつ。

 

愛の関係とは、なにを追求した結果、成立するのでしょうか?

利己的に「わたしの幸せ」を求めるのではなく、利他的に「あなたの幸せ」を願うのでもなく、不可分なる「わたしたちの幸せ」を築きあげること。それが愛なのです。

「人生の主語」が変わるのです。

 

これって素晴らしいことですね。ふたりで幸せになろうと。

プロポーズなんかも、「幸せにする」じゃなくて「一緒にしあわせになろう」がいいと思う。だって一緒に幸せになろうと言ってくれる人がいたら、本当に幸せになれそうでしょ、ふたりで。

 

アドラーは「運命の人」をいっさい認めません。

もちろん、誰かとの出会いに「運命」を感じ、その直感に従って結婚を決意した、という人は多いでしょう。しかしそれは、あらかじめ定められた運命だったのではなく、「運命だと信じること」を決意しただけなのです。

 

わたしはよく「運命」という言葉を使うけど、それも降ってきた運命だと思ってるわけじゃなくて「運命だな」って思うことを選んでるだけ。

そのほうがロマンチックだし、素敵だから。

運命に任せてるわけじゃない。自分の人生だから。

 

パートナーと一緒に歩んできた長い年月を振り返ったとき、そこに「運命的ななにか」を感じることはあるでしょう。その場合の運命とは、あらかじめ定められていたものではない。偶然に降ってきたものでもない。ふたりの努力で築き上げてきたものであるはずです。

運命とは、自らの手でつくり上げるものなのです。

われわれは運命の下僕になってはいけない。運命の主人であらねばならない。運命の人を求めるのではなく、運命といえるだけの関係を築き上げるのです。

 

 

つまり愛する勇気、すなわち幸せになる勇気が必要ということでした。

前作と一緒で青年は最後は結構あっさり納得して帰って行った。

 

最後の方はずっと愛について語っているのけど、わかる部分が多い。

本当に好きな人がいたら「運命だ」って信じ(ることを選び)たいし、ふたりで幸せになりたい。というかふたりで一緒に幸せになれるって思える相手を選ぶと思う。

それで、振り返って「運命だったな」と感じられる関係を築きたい。

 

愛されるより愛するほうが難しい。

見返りを求めることは愛じゃないんだ、たぶん。

愛されるのは受け身だけど、愛するのは自分だからかな。厳密にいうと、愛すると決めるのは、ということかな。

 

なるほどーと思う点は多いし参考になる考え方もいっぱいあるけど、アドラーの教えを完全に理解するのは無理だし全部実践するのも難しいと思う。

でも知ってると知ってないとではふとしたときに考え方とかに違いがありそう。

興味深いので、ぜひ読んでみてください。

 

 

他にもこんな本読みました。↓

 

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