映画ログ15 華麗なるギャツビー
まだ見てなかった、「華麗なるギャツビー」。これ、原題の The Great Gatsbyのほうが良いですね。
ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。
アメリカンドリームとはよく言ったもので、豪華絢爛なパーティ、パーティ、パーティ。
豪勢な城に屋根のない車、聳え立つ摩天楼、きらびやかなドレス、お酒。
それだけで圧倒された。ちょっと行ってみたいけど、毎日だとしんどそう。
何もかもを持っているようにも見えるギャツビーが本当に欲しかったもの。
それだけは手に入らなかった。
何もないところから今の地位や名誉や富を手に入れてきて、手に入らないものなどないって思いたかったんじゃないかな。だから執拗にデイジーに執着していた。
過去もやり直せると言って。
お茶会でお花を大量に用意しちゃって、雨に濡れて再登場して、緊張して何も話せなくなって、それほどの繊細さを持っている。
なんかわたしには、デイジーを始め女、金、名誉に人生を振り回された繊細で勇敢な男の話に思えた。
見栄を張って、なんでも手に入ると思っている傲慢さとか、
愛していると言ったのに罪まで被せて葬式にも出ない薄情さとか、
人生ってなー…と思っちゃうような話でした。
ニックの役よかったですね。
人の良さそうな、薄い唇の笑みが似合ってた。
ギャツビーが口癖のように言う"Old sport"は、訳では「友よ」となっていましたが村上春樹の翻訳した本では「オールド・スポート」となっているそう。
日本語でうまい言い回しがない言葉なんですね。
どうもこれは昔の英国で使っていた、親しいひとに呼びかけるような言葉らしい。
トムもギャツビーに「オックスフォードで覚えてきたのか?」と言うし。
よく見ているジャンルとは違うけど、観てよかった。
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