Chikanism

現実と非現実のあいだ

映画ログ11 きっと、星のせいじゃない

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The Fault In Our Stars.

原題の意味がわからなかったので、調べてみました。

 

The fault, dear Brutus, is not in our stars,
But in ourselves, that we are underlings.

その失敗は運命(星)のせいではなく、我々自身のせいだ

という、シェイクスピア戯曲ジュリアス・シーザーの有名なセリフから来ているそうです。

原題のままだと2人のガンは運命のせいってことですが、邦題では「きっと、星のせいじゃない」と相反しているようにも思える。

でも結局自分たちのせいじゃなくて運命のせいってことですよね。

個人的には映画の中で、ガスとヘイゼルがアムステルダムのディナーでドンペリを飲んだ時に「星の味がする」というようなことをウエイターが言ったのですが、それもタイトルに掛かってるのかな〜と思いました。

あのシーンはすごくロマンチック。

ちなみに元の小説のタイトルは「さよならを待つ2人のために」だそう。映画の原題が一番素敵かな。

 

あらすじ 

末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……。 

 

 

誰だっていつ死ぬかわからないものだけど、ガンに侵されている2人には死はより一層近く、確実なもの。

だから2人が小説の続きを気にしたのは、自分が死んだ後のことを考えていたからだと思う。

基本的には誰か1人が死んでも世界は変わらないし、続いていく。だけど死んだ後のことなんて自分ではわからないし。

 

自分の葬式の弔辞を恋人に頼む気持ちは、想像以上に辛いのだと思う。

いつ死ぬかわからないと思っているつもりでも、わたしはまだ自分の葬式のことまでは考えたことがない。

 

幼い頃からわかっていたからか、運命のせいだともう諦めているからか、2人は辛い現実を受け止めながらも日々を大切に過ごしている。悲恋でもお涙頂戴でもなく、悲しいながらも幸せな気持ちになる映画でした。

誰にでもおすすめできる。

 

2人がサンドイッチを食べていたガイコツがあるあの原っぱ、行ってみたいなぁ。

アムステルダムにも行ってみたい。

 

 

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