Chikanism

現実と非現実のあいだ

ただ時間だけが過ぎてく

数日前に26歳になった。

歳を重ねるたびに思うけど、26歳になる日が来るなんて思ってもなかった。もう丸々25年も生きてきたのかという驚き。

生きてみればあっという間で、気持ちはまだ23歳くらい。あの頃と変わったことなんて、自分を取り巻く環境くらいに思える。具体的には大学を卒業したこととか東京に住んでいることとか。

 

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誕生日の前の週末は帰省していて、しかも風邪をひいた。喉が痛いし鼻水がとまらないしで、でも帰ったからには友人に会って、両親や祖父母に会って。東京に戻ってきたら翌日は仕事でアポが3件続いていて、その次の日は全社的な飲み会があって1年目はその幹事もあり、その翌日はキックオフでのプレゼンもあった。

バタバタしてるうちに過ぎ去っていって、別に変わったこともこれと言ってない。25歳はわたしの想像してた25歳ではなかったし、26歳も想像と違う感じになるんだろう。想像通りなのも面白くはないから、それはそれでいいのかもしれない。

 

キックオフで1年後の目標を話す機会があって、前回の記事でも書いたけど将来やりたいことやそれを見据えた目標について考えた。そしたら目の前のことにいっぱいいっぱいで忘れかけてた色んなことを思い出せた。先輩は「たまにこういうことを考えなきゃいけないんだよ、忘れちゃうでしょ。そしたら身につくスキルが結果論になっちゃうから」って言ってた。たまに考えるようにしよう。

26歳もなんとなく過ごしてても過ぎていくけど、そうならないようにやりたいこともやりたくないこともはっきりさせて、ちゃんと努力しようと思う。歳はあんまりとりたくないけど、そのぶん色んな経験もできるはずだし、初心と謙虚さと感謝を忘れずに生きます。

ちなみに25歳のうちに一人でラーメン屋さんに行けるようになることが目標でしたが無理だったので、26歳のうちに行けるようになることを目標にします。

 

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やりたいことってなんだっけ

10年後にやりたいことを考えていた。

 

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会社で1年後の目標を発表する機会がある。でもなんか大したことは思い浮かばなくて、最近ずっと考えていた。本を読んだりもした。

見かねた先輩が時間をとってくれて、たくさん話した。「10年後なにしたいの?ふわっとでもいいよ」先輩が黙って、わたしが話すのを待っていたので、ぽつぽつと考えていることを話した。

別に10年後って決めてるわけではないけど、将来やりたいこと、考えてること。

わたしはインターネットが好きだ。だからずっと関わっていたい。じゃあなんで好きかと言うと、インターネットには可能性があると思うから。日本においてはほぼ誰にでも均等に手が届く場所だから。なんでもできる。

 

ちかさんが強くそう思うってことはさ、と先輩が言う。「しかも薬学部出たのにわざわざうちの会社にいるわけじゃん。そう思う原体験がなにかしらあるんでしょ?」

言葉にうまくできなくて、悩んだ。ふたつある。

ひとつは、自分が情報不足で困った体験だ。もしも大学に入学する前に、薬学部の実態を知っていたら(薬剤師になるための予備校に近い感じ)、薬学部を選ばなかった。でもそれを知る術がなかった。だから、知らないことで損になるという、機会損失を防ぎたいという思いがある。同時に、情報があふれかえる社会で、うまく情報を取捨選択できないひともいて、だから必要な人に必要な情報が届くようになって欲しい。

もうひとつは、インターネットがあったから、ひとりじゃないと思えたことだ。中学生くらいのころ、いじめられていて、そんなにひどいいじめとかではなかったけど、学校は嫌いだった。でも家でインターネットに繋ぐとその向こうにはたくさん人がいて、やりとりをして、顔も見たことない人と盛り上がれた。わたしはひとりじゃなくて、世界は広い。それを教えてくれたのがインターネットだった。今もツイッターで知り合った人に直接会うこともあるし、meetupとかのイベントで知り合うこともある。昔はmixiなんかでも同じバンドが好きな友達を作って、遊んだりライブに行ったりしていた。

 

なんかそういう話をした。だから必要な情報が必要な人に届く世界になって欲しい、今の仕事もある意味そういう側面を持っている。でもいずれはtoCのコンテンツをやる方向に進みたい。いずれは会社を出るという話もして、言わないほうがいいかなと思ったけど、先輩は「そうだよね」と言ってくれた。

じゃあそのために今できることってなんだろうね、ってたくさんヒントをくれた。今の仕事もそういうことできるよね、その中でスキルとして身につけられることってなんだろうね。

 

色んな思いでここに来たはずなのに、目の前のことに手一杯になって忘れかけていた。いずれそっちに進もうと思っているはずなのに、そのために今なにをすべきなのかを考えずにいた。

こうやって目の前のことをこなしててもスキルは身につくけど、それって結果論のスキルで、必要なスキルを身につけるにはどうしたらいいかっていうのを考えて行動しないと欲しいスキルは身につかない。

 

「たまにこういうことを考える必要があるんだよ」と先輩が言った。忘れちゃうでしょ、わかんなくなるでしょ、って。そのとおりだ。

目的もなくがんばるのも悪くない。でもやりたいことがあるんだからそれを見据えて走らなきゃいけない。ちゃんと見直して、そしてまた走る。

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夢うらない

 

 

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夢をみた。

長らくみた夢のことなんて覚えてなかったのに、さいきんよく夢を見るので気になって夢占いのサイトを調べた。

 

とはいえ別に素敵な夢だったわけではない。おとといの夢に出てきたのは、トイレだった。植物園のトイレに行った。誰かがわたしを待ってくれていて、トイレを済ませてその人の待つ自販機に向かった。

トイレでスッキリする夢なら、不安に思うことや問題がスッキリなくなりそうとのこと。探す夢なら心に溜まった愚痴や不満などを吐き出したいという気持ちの現れらしいけど、ちゃんと見つかったので問題なさそうだ。

 

昨日の夢にはプールが出てきた。これは生活が落ち着いて穏やかな心の状態を表しているらしい。ついでに人魚が出てきたのだけど、こっちは自分の中にある不必要なものを取り払いたいという心の現れです、と書かれていた。さらに潜在能力が引き出されるチャンス、自分磨きにはいい時期です、だそう。

 

まとめると、不安や不満とかがなくなってすっきりして、穏やかになったってことだろうか。次のチャンスに向けて準備でもしたらいいのかな。

 

考えてみてもそんなに不安なことは思い浮かばなかったけど、強いて言うなら仕事のことだろうか。月末に初めて案件を受注した。運要素が強かったのだけど、その前々週と前週にメールしたりアポをとったりしていたおかげではあった。

その案件が上手く進むか不安で(というかミスをしていないか不安で)、実は夜ほとんど眠れない日もあった。数日前に無事終わり、いろいろと大変だった9月の営業日も終わった。

それでちょっとホッとしたのだろうか。

 

当たってるかはわからないけど、無意識な不安や安堵があるのかもしれない。わたしはいつも自分のことがよくわかっていないから。夢っていつもよくわからないものだけど、本当に不思議だよね。

 

そして今日みた夢には大仏が出てきてツーショットを撮ってたんだけど、仏像の夢もかなり良い夢らしい。仕事の上昇を暗示だって。

コーヒーの香りのあの街

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コーヒーの香りなんてそこらじゅうに溢れてるはずなのに、なぜかありふれたコーヒーの香りでバンクーバーの街を思い出した。

通っていたカレッジのあるガスタウンは少し古い面影を残す街だ。レンガ造りの建物が並び、風情がある。蒸気で動く時計があって、ただの時計なのにちょっとした観光スポットだ。そのすぐ横にスタバがあって、観光スポットの近くだから常に混雑している。

 

わたしはそれまであまりカフェに行かない人間だったのだけれど、自販機がないこの街ではカフェ以外にどこで飲み物を手に入れたらいいのかわからないくらいカフェだらけだったし街を行く人はみんなコーヒーを片手に歩いていた。

 

わたしがよく行っていたのはその蒸気時計をスタバをもう少し通り過ぎたところのThe Coffee Barというカフェだった。ここは少し落ち着いたところで、人もそんなに待ってなくて、言わば穴場。チャイラテが美味しかった。

「どこか水を買えるところ知らない?」と聞いたら先生が教えてくれたのだ。

 

朝ルームメイトたちと家を出てバス停でバスを待っていたあの時間、駅から学校までぼんやり歩いていた道、たまに行ったジャパニーズレストラン。

 

最近の肌寒さは9月のバンクーバーみたいだ。空気が少し澄んで、ちょっと寒くて、コーヒーの香りが漂っていた街。

薬剤師国家試験の心得

最近検索での流入が多いので、国試のことを。

いつから勉強を始める?

まず、今(9月)から勉強を始めても間に合います。わたしは8月くらいから始めましたが、最初のうちは勉強の仕方がわからず全然進まないし、できないし、覚えられないし。やってもやっても身につかず、ほとんどしていないようなものでした。

本格的に始めたのは9月の中旬です。遅いなんてことはない、大丈夫!

わたしは最初の模試で3割しかとれませんでしたが合格しました。

 

国家試験の勉強の仕方

とにかく青本・問題集をやること!

問題を覚えるくらいまでやってください。できないところ、わからないところは知識を見直す。

いきなり問題をやってもわからないからと教科書のように読んだりまとめたりしても無駄です。とにかく解く、繰り返す。これで覚えられます。

 

勉強のペースは模試から逆算する

模試を基準に考えましょう。次の模試までにこれだけやる、というのを決めてスケジュールを立てて、そのとおりに勉強します。青本は重たいので1日1科目と決めて勉強するのがおすすめです。

もう少し詳しく書いてるからこっちも見てね↓

chikanism.hatenablog.com

  

国家試験までを乗り越えるために

どれだけ受かりそうでも、余裕があっても、それなりにつらいと思います。1回しかないし、6年もかけてきたし、就職がかかってる場合もあるし。

特に2月くらいになると他の学部の学生は春休みで卒業旅行とかに行き始めるので、余計に苦しくなったりします。だから適度に休憩してください。受からないって思わないこと。

受からないって思いながら勉強するのって無意味ですよね。だからもう勉強するなら受かると信じるしかないです。気持ちを保つためにも。

わたしはめっちゃ辛かったです。

 

chikanism.hatenablog.com

 

 

でもゴールがあるので耐えました。薬剤師として働くひとにはここはゴールでありスタートだもんね。

ホテルの予約はぜったい忘れないように!

ちゃんとやれば受かります!

 

 

chikanism.hatenablog.com

 

 

ゴールは来ない

社内にはまだ8割くらいのひとが残っている夜18時半過ぎ。お客様から電話がかかってきた。「ちかさんまだ会社にいますか?よかった~~!○○の件なんですけど…」

わたしが会社にいるとわかると、すごく安堵したような声を出す相手。まだ1回しか会ったことはないお客様だけど、最近急に案件をくれた。

「お世話になってます~!はい!あぁほんとありがとうございます、はーい、じゃあメールお待ちしてますね!よろしくお願いします~!」

普段より3トーンくらい高い声で話す。無意識だ。

 

商談の確認のために先輩にも電話した。このまま進めても大丈夫かどうかの確認だ。美味しい話だけど、うまくいかせる自信がなかった。先輩は「大丈夫!受注したらインセンティブ狙えるよ」と言ってくれて、社内の別の人にも施策について相談して、進めることにした。

受注できたのが嬉しくて、「案件もらいましたよ~」と言うと、営業部の先輩たちみんなが「おめでとう!」と言ってくれた。

 

わたしのチームはわたしを入れて4人しかいない。課長は時短勤務をしていて夕方には帰宅していて、他の先輩ふたりもほぼ毎日外出があって、夕方はわたし一人になることも多かった。

それでももちろん質問したら答えてくれたし、助けてもらった。そしてチームのひとがいないときは他のチームの人がいつも助けてくれた。

そうやって色んな人にサポートしてもらって、やっと自分でアポから掴んだ受注。これはゴールじゃないけど、やっぱり嬉しくて、帰るのは遅くなったけど歩く足取りは軽かった。

 

疲れたのでスーパーでお惣菜とモンブランを買って、家まで歩きながらなんとなく母に電話した。普段電話なんてしないので(たぶん3ヶ月ぶりくらい)、母は驚いたのかワンコールで電話に出た。「どうしたん?」

心配するような声が聞こえた。「別に、なにもないよ。急に電話したからなんかあったかと思った?」と聞くと「うん」と言う。本当になんとなくだったのだけど。

今度実家に帰るときの新幹線の話や妹の誕生日の話をして、家についたので電話を切った。21時。

 

話しながら、やっぱりお客様に話すときみたいな声は出せないな、と思った。あれはいわゆるオン状態だ。オフでは出せない。

そんなに意識してオンオフはつけていないし、職場でもそんなにかしこまった敬語を使っていない(むしろゴリゴリの関西弁で喋っている)タイプだけど、やっぱりどこかしら切り替えている部分があるんだなと初めて自分で気づいた。

 

パソコンの画面を見ながら電話越しにお客様に説明して、電話なのに手振り身振りをつけている自分に気づいて一人で恥ずかしくなったけど、まぁそれなりにやれてるし。

先週、先々週に行動した分がこうやって形になったのが嬉しかったし、まだまだこれから頑張ろうと思えた。ゴールなんて永遠に来ない。

笑顔でいられる人になりたい

表情は相手のためにある、ってどこかに書いてあった。自分の感情を自分のために伝えるんじゃなくて、相手のため。不機嫌そうにしてたら「なんか気に触ることしたかな?」って相手に思わせてしまうってことかな。

 

 

「なんか怒ってる?」

先輩が言った。営業で訪問に行った帰り道。わたしが担当になるお客さまだ。今後どうやって進めていくかとか、相手の会社の組織体制とか、先輩が今の客先で仕事をとるのにどうやったとか、そういうことを話していた。話していたというか、わたしは聞いていただけだ。

難しいなあと思ってたから、そういう表情をしてたのかもしれない。無意識に、いやむしろ意図的に、少なくとも機嫌が良くはなさそうな顔をしてた。

 

「いや、怒ってないです!」慌てて言うと、「めっちゃムスッとしてたじゃん。怖いよ」と先輩は笑った。「なんかさ、(肌が)黒くなったから余計に怖いよ。ギャルじゃん」と言うので、「ひどい!ギャルじゃないですよ!」と騒いだ。

「だって考えてみ?坂本さんとか、色白いじゃん、ギャルじゃないでしょ」と彼はもっともらしいこと言って、確かに坂本さんは色が白いしギャルではないけど、それとこれとは関係ない、いやあるかもしれないけど。

 

前にも言われたことがある。営業部に配属される前、運用部にいたころの上司に「ちかさん感情が見えにくいっていうか。最初の頃は怒ってんのかな?ってよく思った。今はもう違うってわかるけどね」と。

 

怒ってもないのに怒ってると思わせてしまうのは、わたしの配慮が足りないってことだ。たぶん話しかけやすくはないし、色んな場面で誤解も生みやすいだろう。

 

だから「表情は相手のためにある」というのがとても響いた。服とか化粧とかは他人からどう見えるか気にするくせに、表情のことまで考えられてなかった。

いつも笑顔、というわけにはなかなかいかないかもしれないけど、いつも機嫌が良さそうなひとのほうが圧倒的に話しかけやすいのは間違いないから、自分の表情にも気をつかえるようになりたい。忘れやすいので、「笑顔」と書いたメモを壁に貼り付けた。変な人だ。ウケる。