Chikanism

現実と非現実のあいだ

笑顔でいられる人になりたい

表情は相手のためにある、ってどこかに書いてあった。自分の感情を自分のために伝えるんじゃなくて、相手のため。不機嫌そうにしてたら「なんか気に触ることしたかな?」って相手に思わせてしまうってことかな。

 

 

「なんか怒ってる?」

先輩が言った。営業で訪問に行った帰り道。わたしが担当になるお客さまだ。今後どうやって進めていくかとか、相手の会社の組織体制とか、先輩が今の客先で仕事をとるのにどうやったとか、そういうことを話していた。話していたというか、わたしは聞いていただけだ。

難しいなあと思ってたから、そういう表情をしてたのかもしれない。無意識に、いやむしろ意図的に、少なくとも機嫌が良くはなさそうな顔をしてた。

 

「いや、怒ってないです!」慌てて言うと、「めっちゃムスッとしてたじゃん。怖いよ」と先輩は笑った。「なんかさ、(肌が)黒くなったから余計に怖いよ。ギャルじゃん」と言うので、「ひどい!ギャルじゃないですよ!」と騒いだ。

「だって考えてみ?坂本さんとか、色白いじゃん、ギャルじゃないでしょ」と彼はもっともらしいこと言って、確かに坂本さんは色が白いしギャルではないけど、それとこれとは関係ない、いやあるかもしれないけど。

 

前にも言われたことがある。営業部に配属される前、運用部にいたころの上司に「ちかさん感情が見えにくいっていうか。最初の頃は怒ってんのかな?ってよく思った。今はもう違うってわかるけどね」と。

 

怒ってもないのに怒ってると思わせてしまうのは、わたしの配慮が足りないってことだ。たぶん話しかけやすくはないし、色んな場面で誤解も生みやすいだろう。

 

だから「表情は相手のためにある」というのがとても響いた。服とか化粧とかは他人からどう見えるか気にするくせに、表情のことまで考えられてなかった。

いつも笑顔、というわけにはなかなかいかないかもしれないけど、いつも機嫌が良さそうなひとのほうが圧倒的に話しかけやすいのは間違いないから、自分の表情にも気をつかえるようになりたい。忘れやすいので、「笑顔」と書いたメモを壁に貼り付けた。変な人だ。ウケる。