Chikanism

現実と非現実のあいだ

やりたいことってなんだっけ

10年後にやりたいことを考えていた。

 

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会社で1年後の目標を発表する機会がある。でもなんか大したことは思い浮かばなくて、最近ずっと考えていた。本を読んだりもした。

見かねた先輩が時間をとってくれて、たくさん話した。「10年後なにしたいの?ふわっとでもいいよ」先輩が黙って、わたしが話すのを待っていたので、ぽつぽつと考えていることを話した。

別に10年後って決めてるわけではないけど、将来やりたいこと、考えてること。

わたしはインターネットが好きだ。だからずっと関わっていたい。じゃあなんで好きかと言うと、インターネットには可能性があると思うから。日本においてはほぼ誰にでも均等に手が届く場所だから。なんでもできる。

 

ちかさんが強くそう思うってことはさ、と先輩が言う。「しかも薬学部出たのにわざわざうちの会社にいるわけじゃん。そう思う原体験がなにかしらあるんでしょ?」

言葉にうまくできなくて、悩んだ。ふたつある。

ひとつは、自分が情報不足で困った体験だ。もしも大学に入学する前に、薬学部の実態を知っていたら(薬剤師になるための予備校に近い感じ)、薬学部を選ばなかった。でもそれを知る術がなかった。だから、知らないことで損になるという、機会損失を防ぎたいという思いがある。同時に、情報があふれかえる社会で、うまく情報を取捨選択できないひともいて、だから必要な人に必要な情報が届くようになって欲しい。

もうひとつは、インターネットがあったから、ひとりじゃないと思えたことだ。中学生くらいのころ、いじめられていて、そんなにひどいいじめとかではなかったけど、学校は嫌いだった。でも家でインターネットに繋ぐとその向こうにはたくさん人がいて、やりとりをして、顔も見たことない人と盛り上がれた。わたしはひとりじゃなくて、世界は広い。それを教えてくれたのがインターネットだった。今もツイッターで知り合った人に直接会うこともあるし、meetupとかのイベントで知り合うこともある。昔はmixiなんかでも同じバンドが好きな友達を作って、遊んだりライブに行ったりしていた。

 

なんかそういう話をした。だから必要な情報が必要な人に届く世界になって欲しい、今の仕事もある意味そういう側面を持っている。でもいずれはtoCのコンテンツをやる方向に進みたい。いずれは会社を出るという話もして、言わないほうがいいかなと思ったけど、先輩は「そうだよね」と言ってくれた。

じゃあそのために今できることってなんだろうね、ってたくさんヒントをくれた。今の仕事もそういうことできるよね、その中でスキルとして身につけられることってなんだろうね。

 

色んな思いでここに来たはずなのに、目の前のことに手一杯になって忘れかけていた。いずれそっちに進もうと思っているはずなのに、そのために今なにをすべきなのかを考えずにいた。

こうやって目の前のことをこなしててもスキルは身につくけど、それって結果論のスキルで、必要なスキルを身につけるにはどうしたらいいかっていうのを考えて行動しないと欲しいスキルは身につかない。

 

「たまにこういうことを考える必要があるんだよ」と先輩が言った。忘れちゃうでしょ、わかんなくなるでしょ、って。そのとおりだ。

目的もなくがんばるのも悪くない。でもやりたいことがあるんだからそれを見据えて走らなきゃいけない。ちゃんと見直して、そしてまた走る。

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