Chikanism

現実と非現実のあいだ

いつも正解があると思ってた

最近たまに思い出すのは、留学してたときのこと。

 

当時の私は英語が少し得意なくらいのレベルで、直接ビジネスカレッジに入学。

日本人の友達は語学学校を経て入学してる子も多かった。

なのでスタート地点で英語力にかなりの差があった。

 

先生が言うことを聞き取るので精一杯で、咄嗟に話しかけられても簡単なひとこと二言しか返せない。

回答が合ってるか自信がないから、指名されるのが嫌で仕方なかった。

消え入るような声で答える私に、先生は「誰か死んだのか?」とジョークを言った。私は情けなくて笑うこともできなかった。

 

プレゼンの授業では、自分の発表がテーマに沿っているのか悩み、先生に相談した。

「なんでもいいんだよ。そして、どうして今更そんなことで悩んでるの」と言われた。

 

間違うことを過剰に恐れていた私。

いつも何にでも正解があると思っていた。それが出せない自分がダメだとも思っていた。

 

どんな場面でも正解かどうかが不安でおどおどしていた。胸を張って答えられることがなかった。

友人や先生に励まされても、インターンの面接は2回落ち、面接なしで受け入れてもらえるところで働いた。

 

今思えば、かなりストレスフルでストレッチな状況だった。でもだからこそ頑張るしかなかった。

辛くてもやるしかない。正解がわからないけどやってみるしかない。

 

そんな状況って意外とない。

卒業して、就職してからそこまでの環境はなかった。ものすごく頑張らないといけない状況もなかった。

それなりに色々つらいことも大変なこともあったけど、あの時より辛かったことってなかったな。

(また違った意味で国試が辛すぎて、かき消されてた)

 

あれくらいのストレッチな環境に飛び込んでみたい、そんな気持ちになっている。