Chikanism

現実と非現実のあいだ

睡眠薬がなくても寝られる私

一年半くらい付き合っていた睡眠薬を、最近辞められた。

一番多い時で2錠飲んでいたが、1錠、0.5錠、0.25錠と減らしていってついに0になった。

何も飲まなくても寝られたことは、私にとってはかなり驚きで、嬉しいことだった。

 

 

初めて睡眠薬を飲んだのは国家試験の1ヶ月ほど前。

もともと不眠がちな私は、国家試験の前日に寝られなかったら試験中に眠くなってしまうかもしれないという恐怖から精神科をたずねた。

医師は理解してくれ、1ヶ月分の睡眠薬を出してくれた。そのとき、寝ようとしてからすぐに眠りにつけることに感動したのだった。

いつも寝付くまでにかなりの時間がかかっていたから。

 

 

そして時は流れ、私はまた寝られなくなった。コロナで在宅メインになったこともあったし、当時の彼氏との関係性が不安定でメンタルも不安定で、毎晩泣いているような日々だった。

そのままでは寝られないので、睡眠薬を飲んで悲しくなる前に眠りについていた。

別れる前の2ヶ月くらいは、2錠ないと寝られなかった。

 

 

その彼氏とは別れ、つらい日も過ぎ、私にも平穏な日々が訪れた。

減薬は、涼しくなった秋から始めた。

しばらくすると、自分で調整していいようだったので、タイミングを見て自分で減らしていった。

失敗することはなく、順調に減っていった。

 

最後の0.25錠を飲み終えた日。

明日からは睡眠薬なしで本当に寝られるのか、不安だった。

薬を飲まずにベッドに入った日は、寝られなかったらどうしようかと不安で仕方なかった。でもなんとか寝れた。

次の日は本当に嬉しい気持ちだった。

 

もちろん生活習慣を整えたり、最近は出社したりすることが増えたというのもあるだろうけど、精神的な安定がこんなにも睡眠に影響を与えることにも驚いた。

やっぱり入眠はすぐにとはいかない。

薬を飲んでた時のように、一瞬で眠りに落ちる快感はない。でも、自分で寝られる。

 

つらいときは薬に頼るのは悪いことじゃない。むしろうまく薬は使うべきだと思う。

だけどやっぱり薬なしで過ごせることは、自分が強くなったような気がしたのだった。

不安定な日々から抜け出せてよかったね、私。