Chikanism

現実と非現実のあいだ

キャラメルクレープと26歳

仲良しの女の子が5年くらい付き合っていた彼氏と別れた。彼女らは大学2年生の終わり頃に付き合い始めた。わたしはその1ヶ月くらいあとに初めての彼氏と付き合い始めたけど、彼女らはわたしたちが付き合っていた期間の2.5倍ほど付き合っていたことになる。

結婚するんだろうな、とわたしも、他の友人も、なんなら本人たちも思っていた。実際、彼氏のほうはプロポーズの予定も立てていたらしい。ただし卒業してからは遠距離だったので、結婚するとなればどちらかは仕事をやめて引っ越すことになる。

でも彼女は別れる選択をした。曰く、ずっと違和感を放置してきていたらしい。その場で喧嘩して、話し合っても最終的に改善されないところとか。5年という期間は長かったと思う。

 

 

それは6月くらいの話で、10月に会ったとき、わたしは「実は職場の人と付き合い始めた」と報告された。次ができたから別れたのかなとも思ったけど、彼女は彼女なりに前の彼氏と長く居続けるための努力をしていたのを知っていたので、幸せそうで良かったと思った。

クレープを食べながら彼女が写真を見せてくれて、思わずわたしは「○ちゃんの好みって、こういう感じじゃないよね?」と素直に聞いてしまった。彼女は笑って、「ぜんぜん違う。わたし、男の人のヒゲもタバコも絶対イヤって思ってたもん。でも、それでも好きだなって思えるからほんとに好きなのかもって」と言った。

 

確かにそうかもしれない。日常生活で、恋愛をする相手を条件で探しているわけじゃない。一緒にいて楽しくて、ずっと一緒にいたいと思えることが大事だよなあ。

彼女の一言に人生が詰まっている気がした。26歳秋。