Chikanism

現実と非現実のあいだ

あのときのデニーズ

バンクーバーにいた頃のインターン先の隣はデニーズだった。

京都ってデニーズがなくて、知ってはいるけど行ったことはなかった。カナダでも行こうかどうか悩みつつ結局行かなかったけれども。たまにco-workerがデニーズでお昼を買ってきて、ちょっとくれたりした。(わたしは一人でお店に入るのが得意でないので、こういうところはなかなか行けない)

 

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今の会社の隣のビルにデニーズが入っている。ランチは滅多に行かないけど、入社前に一回行った。就活していたころだ。今の会社の採用フローの1番はじめ、面談のときだ。

京都から夜行バスで東京に来た。朝は別の会社の一次面接のようなものがあった。その会社は青山あたりのビルの3階くらいにあって、エレベーターを出ると壁も床も真っ黒で、入り口に青いライトがいくつも設置されていた。ハッキリ言って怪しかった。そこで話をしてから今の会社の最寄りに移動した。

たまたま当時付き合っていた人もインターンの面接で東京に来ていたので、お昼を一緒に食べようということになった。そのとき入ったのがデニーズだった。

お昼時で混んでいて、そのあと面談の予定があったわたしは少し焦っていたけど、オムライスかなにかを頼んだ。食後にコーヒーがついていた。彼はブラックコーヒーが好きな人で、いつもわたしは彼の分のコーヒーフレッシュももらって、自分のコーヒーに2つ入れていた。

食べながらさっき行った怪しい会社の話をした。彼のインターンの面接の話も聞いた。次の面談があるので話もそこそこに40分ほどで店を出て、また駅で分かれた。帰りの夜行バスも一緒にとっていたのでまた後で、と言って。

 

 

結果的にそのときに面談した会社に入社することになり、内定をもらった日には「あのデニーズでお昼食べたときに行った会社だよ」などと話していた。彼とはその後すぐ別れたので、内定式で会社に来たときに、よりによって東京で唯一の思い出がある場所に通うことになったんだなと思った。

 

でもそれ以来デニーズには行ってない。会社からは近いけど、ランチタイムは混んでいるからというだけだけど。思えば街のなかにはいろんな思い出が散らばっている。

カナダのデニーズはアポストロフィがメープルの葉っぱになっていてかわいい。