Chikanism

現実と非現実のあいだ

時間の速さに追いつけない

さっきインスタを見たらバンクーバーにいた頃通ってた学校の同級生(日本人の女の子)が「この二年であなたの髭が伸びてわたしの髪も伸びたね、あれからもう二年なんて信じられないけどたくさん会えなくても幸せです愛してる」みたいなコメント付きでカナダ人の彼氏とのビデオ通話の写真を載せていた。

そういえばわたしが大学1年生くらいの頃は遠距離してる子たちはよくスカイプでビデオ通話していて、その画面をスクショしてSNSに載せるのが流行っていた(ような気がする)。

同級生とその彼氏は、バンクーバーでボランティアをしていて出会った。そのときは連絡先も交換せずに終わったが、それから半年くらいして学校のメンバーでテキーラショットを何杯も飲んだときにわたしが酔って彼女にTinderを教えたらなぜか再会したのだった。

わたしは友人の恋愛の話を聞くのが好きなのでよく聞くのだけど、聞くところによると彼女らは初デートでクリスマスマーケットに行って(ウォーターフロント駅のあたりでやっていたやつ。偶然わたしも好きだった人とその日行ったけど相手には日本に恋人がいたのでつまりそういうこと)、その日に付き合うことになったらしい。

まぁ付き合い始めてからもいろいろ問題があって、日本だと大声では話せないような内容も、わたしたちは日本語が通じない環境に甘えてカフェでよく喋り倒した。何が言いたいかというと、いろんな問題がありながらもこうして付き合い続けてるのはすごいなあと思ったし、時間が経つのが早くて驚いた。カナダで暮らしていたころからもう2年も経とうとしているのだ。

 

 

話は変わるがフェイスブックを開いたら高校の同級生の結婚報告があった。もはやフェイスブックは結婚報告をする場であると言っても過言ではない。わたしは中高大一貫だったので高校の同級生はほとんど大学の友だちでもあるのだけど、薬学部に進学した子は5人くらいしかいなかったのでほとんどが高校どまりの関係だ。

それ以来会っていないひとばかり。高校時代で時間が止まったままの友人たちの、突然の結婚報告を見ると嫌でも時間の流れを感じさせられる。

薬学部の友人たちはどちらかと言えば学生時代が長く卒業が遅かったこともあり結婚はまだな場合が多いけども、4年で卒業していればもう社会人も4年目。そろそろ結婚となってもおかしくない歳なんだろう。(わたしに至っては社会人1年目なのでまだまだって感じ)

ほぼ連絡もとっていない同級生の結婚報告にいいねを押しながら、見知った名前からのコメントを見る。この子も結婚していたんだっけ?とプロフィールを見に行くと、同様に結婚報告の投稿が写真付きで載っていた。やっぱりフェイスブックは結婚報告の場だ。もはや誰が既婚で未婚かわからない。

友人たちが人生で大きな決断をして、幸せな報告をしているのを見るのはわたしも嬉しい。卒業してからほとんど会っていないけど、みんな幸せに暮らしていてくれたらいいなと思う。

 

それにしてもそういう報告を聞くことはやはり時間の流れを意識せざるを得ない。自分もそういう歳なんだなあと実感する。わたしは歳をとるのがイヤで、現実逃避してばかりだ。もうちょっと歳をとることに対して肯定感を持てるようになりたいなあとか、そういうことを考えた。