Chikanism

現実と非現実のあいだ

優しさについて

できるだけ誰かに優しくいたいと思うのは、わたしが誰かの優しさを受け取って生きているから。

 

自分が悲しい気持ちになったら、いつも、わたしは誰かに同じような気持ちを味あわせたくないなあってすごく思う。わたしは何気ない一言とか、たぶん悪気のない物言いとか、言い回しとか、そういう些細なことに悲しくなってしまうことがよくあって、だからこそ人一倍気をつけなきゃって思う。

普段話すときは意識しきれてなくて、たぶん誰かを傷つけてることがあると思う。だけど大事な人たちがたくさんいるし、傷つけたくない。

 

他人の気持ちなんてどんなに考えてもわからないから、どんなことに悲しくなるかなんてわからない。だからこそ想像力が大事だと思うし、思いやりって想像力なんだと思う。

 

 

この人を喜ばせたい!っていう気持ちもすごく素敵だし、もしも誰かがそう思ってくれたらたぶんとても嬉しい。だけどこの人を絶対に傷つけたくないっていう気持ちもすごく大事だと思う。

 

「アイデアの接着剤」という本に、転んだ相手のために絆創膏を準備するのは善意だけど、それよりももっと大事なのは相手が転ばないように万全の配慮をすることだっていう話があった。これが自主的な思いやりで、これがないと本当に相手を大事にできない。

誰でも彼でもに深い思いやりを持って接するのはなかなか難しいけど、わたしは相手が転ばないように配慮できる人でありたいなあ。もちろん絆創膏も持っていたい。

 

アイデアの接着剤 (朝日文庫)

アイデアの接着剤 (朝日文庫)