Chikanism

現実と非現実のあいだ

理系の女の子と付き合いたいと言っていた後輩に文系の彼女ができた

「知的な人が好きなんすよ」

彼は言った。

 

その数ヶ月後、わたしは彼から彼女ができたと報告されることになる。

彼は研究室の2つ下の後輩で、よくできる子だ。

彼とは家が近いこともあり、そこそこよく話す仲だった。付かず離れずの関係の女の子の話を聞いたり、わたしも自分の話をしたりした。

 

そんな彼に「実は彼女ができたんですけど、今後について相談したくて」と話を持ちかけられた。

彼は少し前に教育実習に行っており、そこで出会った女の子(以前教えてくれていた付かず離れずの子とは別らしい)と付き合うことになったらしい。

 

「ずっと理系の子じゃないと嫌やと思ってたんですけど、結局文系の子と付き合ってしまいました。でもね、知的な人が良くて。決め手があったんですけど、その子と温暖化は本当に進んでるのかって話で盛り上がったんですよ」

 

 どうやら、その子と温暖化の進行について熱く語り合ったらしい。へえ。

 

諸説あるけどさ、わたしも高校の頃英語の授業で散々アル・ゴア不都合な真実を読んで(しかも英語で!)、帰国子女のクラスメイトと議論きたりしたよ。(わたしは帰国子女じゃない)

 

 

 

つまり、理系とか文系とか結局は関係ないんだろうな。

最低限、学問の話などの知性が求められる?話が出来たら良いということなんだろう。

出会って数週間で付き合うことになったそうだし、「恋愛は運とタイミングだよね」とコメントするしかなかった。実際、その通りだと思う。ま、知らんけど。

 

 

 

昔、電車にダイキンの広告があって、なんか冷媒が違うんだみたいな内容だったのだが、その広告には冷媒の種類の名前が書いてあるだけで「いや、何が違うんだよ?ってか何がすごいんだよ?全然伝わらんじゃん」って感じだった。

それで「何が違うんだろ?」って言いながら当時の彼氏とのデートで通天閣に並びながらずっと冷媒について調べてて、「ほんま理系やなぁ」と呆れられたのを思い出した。

 

甘いお酒はご飯に合わないので好きではない。おつまみと飲むのならいいのだけど、ご飯を食べるなら断然ビール派である。

という話をしながらビールを頼んだら、「媚びない感じが理系っぽいですね。そういうのの方が好きですけど」とTinderで出会った博士課程の人に言われたこともある。

 

どうやらわたしは理系っぽいらしいが、何を以ってそう判断しているのかは定かではない。しかし、どうでもいいが、わたしは理系の男の人が好きだ。研究内容について教えて欲しいし、わたしが神経の話をしても聞いて欲しい。研究熱心ではないけれども。

 

とはいえ、恋は運とタイミングだ(おそらく)。

たぶん、好きになったら文系とか理系とか関係ないのだろう。知らんけど。