Chikanism

現実と非現実のあいだ

むかしばなし

おとといくらいまで今週のお題が受験のことだったから、中学受験のこと書こうと思ってたら、もう終わってた。

 

 

わたしは中学受験をしたんですけど、簡単に言うと失敗した。滑り止めの学校に入ったけど、おかげで中高は成績が上位だった。

中学受験のときは、全然勉強なんて好きじゃなくて、「親のために勉強してあげてる」くらいの気持ちだった。そんなんだから受からない。

小学校も私立だったので周りに受験する子が多かったことは救いだったと思ってます。それなりに辛かった。

全然成績も伸びないし、親に「誰のために勉強してると思ってるの?」と正座させられて怒られて、「お母さんのためやん」と思っていた。言わなかったけど。

塾も嫌いだったから、どうやって休むかを考えていた。二階の自室で、ここから飛び降りても死なないしなーとか、ぼんやりと考えていたこともある。

 

高校生のときに、大学に行きたくなくて(専門学校に行きたかった)、また親と喧嘩した。父が、「どうしても大学は出て欲しい。専門学校は、大学を卒業してから行けばいい」とまで言った。母に「薬学部なら化粧品関係の会社に就職できるかもよ」と言われて薬学部を選んだ。

 

入ってみたら薬学部は薬剤師の免許をとることをゴールにした学部で、最初から最後までいづらかったし、授業は山のようにあるし、勉強は難しいし、研究室もブラックで、とにかくしんどかった。もうたくさんだ。

 

 

思い返せば自分のやりたいことなんてひとつも選んでこなかった。間違えてばかり。

物心つく前の小学校選びや中学校選びはともかく、学部は少なからず自分の意志もあって選んだけど、失敗したと思った。

 

だけど去年の留学は自分の意志で選んだことだった。帰ってきたら就活と国試の勉強で地獄みたいな日々だったけど。今はさすがに飛び降りたいとかは思わない。(だいぶヤバかったのかもしれない)

 

でも、就職先はずっとやりたいと思っていた分野だ。生活する場所も、中学生のころから夢見てきた東京。ようやく、自分でやりたいことをやれるんだ。

やってみないとわからないけど、もう転職だって自分でできる。誰にも強要されないし、わたしは自分の意志で選ぶ。

そう思ったら、4月からって、すごいじゃん。解放だし、夢だし、幸せだ。

 

そんなことをふと考えた、国試まで1ヶ月を切った夜。