Chikanism

現実と非現実のあいだ

あなたを味わうまで、自分が飢えてるって気付かなかったの

I didn't know that I'm starving 'til I tasted youっていう歌詞が好きだとヘイリー・スタインフェルドのStarvingという曲を以前紹介しましたが 

 

 

「あなたを味わうまで、わたし、自分が飢えてるって気付かなかったの」っていうのがなんとなくイイなと思ってた。味わって、知って、初めて、あぁわたしが欲しかったのって求めてたのってこれなんだ、っていう感覚。

 

今まで欲しいと思ったことなんて一度もなかったのに、一度知ってしまったら「わたしに足りなかったのってこれなんだ」ってすとんと胸に落ちて、また欲しいと思ってしまう。自分がこんなに欲してたなんて、気づかなかった。一度味わうまで。

 

 

昨夜キャベツの食べ方に迷った結果、和風に煮込んだ。おでん風の味付けになった。適当に味付けしたけど、とても美味しかった。慌ててキャベツを足して、さらに煮込んだ。お弁当箱に詰めた。そして気づいた。わたし、おでんが食べたい。

24年生きてきて、正直わたしは今までに一度もおでんが食べたいと思ったことがなかった。おでんはメインとして食卓に並んだこともなかったし、もし並べられても別段テンションがあがるものではなかった。なのにどういうことだろう。翌日わたしは日系スーパーへ出向き、家の隣のスーパーには売っていない大根と白菜とおでんの具セットとおでんの素を買っていた。

 

わたしは24年生きてきて初めて、おでんの美味しさを知ってしまったのだった。ちくわとかがんもどきとか練り物が最高に美味しい。

おでん風キャベツを食べるまで、おでんに飢えてるって気付かなかったの。