Chikanism

現実と非現実のあいだ

"後悔しない選択はなくて、後悔しない道があるだけだ"

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真っすぐさとか正直さとか それだけじゃ勝てなくて

切り捨ててきた人や閉じ込めた無邪気さを嘆く夜もある

福山雅治/ fighting pose

 

たまに聴く曲。昨日LA LA LANDの感想でも夢を追いかけるのは簡単じゃないって話を書いたけど、本当にそうで。

そこまで必死に追いかけている夢があるわけじゃないけれど、それなりに諦めたことも切り捨てたことも閉じ込めた感情もある。

 

「"後悔しない選択はなくて、後悔しない道があるだけだ"という言葉がありますね」とわたしに言ったのは、ハタチくらいのころ慕っていた先輩だ。そのときは気づかなくても、何度も人生の選択を迫られてきた。

 

薬学部に進学しなかったら。わたしはもう24歳で社会人になっているはずだった。まわりの4年制卒の子たちが働いている。わたしはまだ学生だ。

留学しなかったら、わたしは同級生たちと一緒に来月卒業するはずだった。でもわたしにはまだ1年ある。

4年で卒業してたら、6年で卒業してたら、そんなこといっぱい考えた。みんなと袴を着て卒業を祝い合うことを切り捨てて、留学を選んだ。他の人よりも長い学生期間については遠く飛ぶための助走だと思うことにしているけれど、他の人より1年ないし3年もキャリアに差がつくわけだから不安がないわけない。

 

他にもたとえば大好きになったひとに対して「もっと違う出会い方をしていたら」なんて思ったこともある。同級生だったら?バイトの同僚だったら?同じ大学だったら?同じ研究室だったら?

でも今までのいくつかの選択を経てここにいて、出会ったんだから、これが必然だったんだろう。他の道では出会えなかった。

 

 

そう思っていても、やっぱり「こうしていたら」が頭を離れない夜もある。とらなかった選択、行かなかった場所、話さなかった相手、言わなかった言葉、押し込めた感情。もしもあのとき好きだって言ってたらなにか変わってたかな、とか。

 

 

 

今週のお題「私のタラレバ」

 

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わたしはテレビを見ない人間だが同居人がたまたま「タラレバ娘」を観ていたので豚汁をすすりながらちょっと聞いていた。マンガ原作なので当たり前だといえば当たり前かもしれないけれど、セリフの言い回しがあまりにマンガっぽくて笑えた。

聞いてただけなのでキャストはまったくわからないけれど。

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