Chikanism

現実と非現実のあいだ

カナダで過ごすクリスマス

バンクーバーは25日の夜です。さまざまなところで言及されているのでみなさまご存知かと思いますがこちらのクリスマスは家族で過ごすのが一般的。25日はホリデーです。24日はほとんどのお店が営業時間を短縮し、25日は営業していないところがほとんど。ホテルや空港などのカスタマーサービス業を除いて殆どの人が休みで、家族で静かに過ごすのがクリスマス。

 

こちらに家族がいない留学生の身としては、とっても過ごしにくいのが本音。留学生同士でパーティーしようにも、お店も閉まっているし行くところがない。

わたしは今年はクラスメイトと23日の夜にパーティーをしました。ホームステイをしているお友達の家に集まり、ご飯を食べてお酒を飲んでプレゼント交換。なお友人のほとんどが韓国人なので、彼らが韓国風の料理を作ってくれて、お酒もソジュを用意してくれていました。

ホームステイをしている子たちはクリスマス当日はホストファミリーとお祝いする。ここで問題なのはシェアハウス勢。多くの人は4人とかそれ以上で一軒家に住んでいたりするので、みんなでパーティーするという人も多い。

 

わたしはシェアハウス住まいですが、割りと高級住宅街よりの2LDKのマンションに日本人女性と2人です。彼女はわたしと同じ歳の娘さんがいるシングルマザーで、娘が遠くの大学に行っているため空いている部屋を貸しているという状況。なのでルームシェアしていても友達、という感じではありません。

2人でシェアだとバスルームも混み合わないし、掃除も基本的にはやってくれて、部屋も暖かくてきれいですごく快適。しかもダウンタウンだし。でも友達じゃないので、クリスマスはひとりで部屋に籠もって余ってる白米でも消化しようと思ってた。

 

昼過ぎに同居人のボーイフレンド(といってもほぼ旦那さんみたいな感じ)がやってきて、15時頃からなにやら料理をしている様子。昨日も来てて、昨日は夕飯のときにターキーをおすそ分けしてもらった。

今日はそろそろお粥に飽きたので、彼らの調理が終わったらリゾットでも作ろう〜と思っていた18時過ぎに、ボーイフレンドがなんと「ちかさん、良かったら一緒に食べましょう」と声をかけてくれた。同居人は「クリスマスディナー作ったから、ぜひ」と言ってくれた。

テーブルには既にランチョンマットやフォーク・ナイフ、グラスが3人分用意されていた。今までにもたまに夕飯をおすそ分けしてくれるときもあったけど、そういうときはだいたい2人はリビングでテレビを見ながらご飯を食べていて、夕飯を作りにキッチンに出てきたわたしに気づいて少し皿に盛ってくれるのが普通だったから、始めからわたしも誘ってくれるつもりだったんだ〜と思って感動。

メニューはローストビーフとマッシュポテト、芽キャベツパルメザンチーズを和えたもの、野菜炒め、アヒージョ。そしてシャンパン。豪華!!!

こんなふうにご飯を食べるのが初めてだったので、嬉しかった。どうやらボーイフレンドの誕生日だったらしく、後にケーキも登場した。これもめっちゃ美味しい。

 

夕食後はちゃちゃっと片付けを済ませ、みんなで映画を観た。今年9月頃に公開された「ハドソン川の奇跡(原題:SULLY)」ていう実話を元にした映画。今回は字幕なし英語だったので3割くらいしかわかんなかったけど、無駄な演出がなくてシンプルな映画だった。

 

 

家主さんとボーイフレンドはわたしの両親くらいの歳だけどすごく仲が良い。結婚してないし一緒に住んでないけど、それが逆に恋人っぽくて仲良しでいられるのかなぁとも思う。わたしも歳を重ねても一緒に料理を楽しめたらいいなと思うし、誕生日にはこっそりケーキを用意して驚かせたり、冗談を言い合ったりして仲良く過ごせる関係を誰かと築けたらいいなって思って幸せな気持ちになれたクリスマスでした。

(ディナーに呼ばれたおかげで4日前に炊いたご飯がまだ残っているのだけが大問題)