Chikanism

現実と非現実のあいだ

今年もまた、見送る側だ

6年制の学部に通っているため、他人を見送る機会が他の人より多い。しかも留学のために1年卒業を遅らせたので、薬学部の同期の卒業をも見送ることになってしまった。

 

わたしは中高大の一貫だったので、中学や高校の卒業式は大して卒業感がなかった。とはいえ大学はキャンパスが複数あるので仲良かった友人の一部とはキャンパスも離れてしまい、毎日会えた環境はなくなってしまった。それでもわたしの中で中高大はひと続きな感じが強い。

それが終わってしまったのは、中高の同級生がわたしより先に、4年で大学を卒業したときだった。サークルの友人たちもほとんどが4年だったので、あんなに毎日会っていたのに、ある日を境にまったく会わなくなった。これが卒業か、と思った。仲の良いひととはもちろん連絡を取り合える。その気になれば会える。だけど毎日同じキャンパスにいたのが、今は関西と関東になったり、関西と九州や北海道になったり、会う頻度は変わるに決っている。

会おう、なんて言わなくても会えた。キャンパスを歩けば、見知った顔に会うことだってたくさんあった。同期はもちろん後輩も先に卒業した。3月には、6年間ほぼ毎日を共に過ごしてきた同級生たちが卒業していく。

研究室の同期で関西に残るひとは一人もいないので、あんなに毎日、嫌というほど顔を合わせたメンバーとももう会わなくなるのだ。

 

大学に入って、サークルでお世話になった先輩たちを見送ってきた。4年で卒業する友人たちも見送った。研究室の先輩も見送った。年を経るごとに、キャンパス内に知ってるひとが減っていく。

そして来月には、薬学部の同期を見送る。きっと、今後もう一生会わないようなひともたくさんいるだろう。わたしは卒業しないくせに卒業パーティーにも顔を出す。来年もキャンパス内で出会えるひとがいないことを祈るばかりだ。

 

 

今週のお題「卒業」

 

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わたしも無事来年卒業できるように、卒業試験と国家試験に向けて必死で勉強しなきゃいけない。薬剤師国家試験、けっこうキツイです…。

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