Chikanism

現実と非現実のあいだ

継続は力なり

毎日自分でお弁当を作るようになって2年経った。他の人にしてみれば別にすごいことでもないだろうけども、わたしは「料理ができない」人間だったので、わたしにしてみればすごいことである。

どれくらいできないかというと、大学低回生のころは友人宅に遊びに行ってみんなでご飯を作るときも、一番簡単なパート「混ぜる」担当だったくらいである。いつも「混ぜる」ことしか出来ないわたしを友人たちは優しく見守ってくれていた。

しかし、2年前、「ダイエット」という名目のもと毎日お弁当を作る生活を始めた。文字通り、ランチが出るとき以外は毎日。「よくやるね」と言われたが、一日でもサボると次の日から再開できなくなる気がして意地でも作っていた。最初は驚いた周りの人たちに、「お母さんが作ってくれるの?」とよく言われたものだ。わたしの母は大学生の娘に毎日弁当を作ってくれるほど優しくない。(病院実習で一緒だった男子大学生2人は毎日お母さんの手作り弁当を持ってきていて少し驚いたけど、母に聞いたら「息子だったら実習中は作る」だそうだ。差別。)

ともあれその2年の歳月を経て、わたしの料理スキルは激変した。そもそも「混ぜる」しか持っていなかったのだから当たり前である。炒め物がメインであったが、カナダで自炊をするようになって煮込み料理や汁物も作れるようになった。(煮込み料理や汁物はお弁当向きではないので、作る機会がなかった。)

つまり継続は力なり、ということである。わたしは研究室に毎日手作り弁当を持参するJDだったし(悪くないと思う)、実習先では「家庭的な女の子」の座を手に入れた。

 

少し前に、かかとがガサガサなことに気がついた。ボディクリームを塗る習慣はあったけど、メインは膝下や肘などで、かかとはおろそかにしていた。こういうところがダメなんだなぁと思って、念入りにケアするようになったら、みるみるうちに綺麗になった。つまり継続は力なり、ということである。

 

 

2年も弁当を作り続けてもまだ野菜や果物の皮はピーラーがないと剥けないのだが、そこだけは多めに見て欲しい。(玉ねぎとバナナとみかんの皮は剥ける)