Chikanism

現実と非現実のあいだ

名前を呼ばせて。

ちかちゃん、と呼ばれるのが好きだ。

ちかは本名ではないので、実際にはちかちゃんではないのだが、ちゃん付けで呼ばれると嬉しい。

 

本名は、英語だと色々ややこしくなる感じの名前だ。

むかしオーストラリアにホームステイに行ったときに、ホストファミリーと話していたら勘違いが起きて困ったことがある。

日本では同じ名前の人が山盛りいて、高校でも大学でも仲良いグループに同じ名前の子がいる。

漢字は一般的なものじゃないので、間違われることが多いし、なんかかわいくない。

名前負けしている気もする。

 

だから、正直なところ自分の名前があまり好きでない。

 

それでも、ちかちゃん、と呼んでくれる人がいると自分の名前を好きになれる気がする。

同じ名前でも、好きな人が呼んでくれると特別な気がする。

単純だけど、そういうものだ。

 

 

ちかちゃんと呼んでくれる人はそう多くない。

女の子はだいたいちかちゃんと呼んでくれるけれど、男の子には苗字さんと呼ばれることが多いし、なんだか距離を感じてしまったり。

 

だからね、初対面の人がちかちゃんと呼んでくれると嬉しくなる。

 

誰でもそうだと思うのだけど、やっぱりキミって呼ばれるよりは名前で呼ばれたほうが嬉しいんじゃないかな。

 

そんなに好きじゃない名前だけど、誰かが呼んでくれるだけで意味を持つ。

名前を呼ばれただけで、ちょっとキュンときたりして。

 

 

向かい合って話していると名前を呼ばなくても話はできるけど、でもそれはちょっと寂しいな。

昨日ちかちゃんと呼ばれて嬉しかったので、わたしもなるべく名前を呼ぶようにしようかなと思った。親しみを込めて。

 

 

 

 

(※この記事はちかちゃん呼びを強要するものではありません)