Chikanism

現実と非現実のあいだ

この瞬間が永遠に続くか、そうでなければ人生が終わってしまえばいい

いまこの瞬間に死んでしまいたい、そう思ったことがある。大好きなバンドのライブの最中、一番好きな曲のイントロが流れてきた瞬間。 狭いライブハウスの真ん中前寄り、前の曲が終わって一瞬世界が暗くなる。赤や緑の照明がチラついて、興奮でファンが前に押…

時間の速さに追いつけない

さっきインスタを見たらバンクーバーにいた頃通ってた学校の同級生(日本人の女の子)が「この二年であなたの髭が伸びてわたしの髪も伸びたね、あれからもう二年なんて信じられないけどたくさん会えなくても幸せです愛してる」みたいなコメント付きでカナダ…

キャラメルクレープと26歳

仲良しの女の子が5年くらい付き合っていた彼氏と別れた。彼女らは大学2年生の終わり頃に付き合い始めた。わたしはその1ヶ月くらいあとに初めての彼氏と付き合い始めたけど、彼女らはわたしたちが付き合っていた期間の2.5倍ほど付き合っていたことになる。 結…

あのときのデニーズ

バンクーバーにいた頃のインターン先の隣はデニーズだった。 京都ってデニーズがなくて、知ってはいるけど行ったことはなかった。カナダでも行こうかどうか悩みつつ結局行かなかったけれども。たまにco-workerがデニーズでお昼を買ってきて、ちょっとくれた…

普通という呪い

普通ってなんなわけ、そういう言葉に縛られたくないわ(関西弁)、なんて心の中で毒づくくせに、心の中では「普通になりたい」と渇望している自分がいる。それに気づくたびに普通ってなんだろう、と思う。でも普通になんてなれないんだろうな、とも。 この世…

自分の気持を伝えられるようになりたい

漫画はあまり読まない方だけど、珍しく定額制の漫画アプリをダウンロードしてみた。少女漫画みたいなのをいくつか読んだ。主人公が24〜30くらいのOLの。 やっぱり物語なのでストーリーがうまく進みすぎたりイベントが起こりすぎるところはあるんだけど、キャ…

優しさについて

できるだけ誰かに優しくいたいと思うのは、わたしが誰かの優しさを受け取って生きているから。 自分が悲しい気持ちになったら、いつも、わたしは誰かに同じような気持ちを味あわせたくないなあってすごく思う。わたしは何気ない一言とか、たぶん悪気のない物…

ただ時間だけが過ぎてく

数日前に26歳になった。 歳を重ねるたびに思うけど、26歳になる日が来るなんて思ってもなかった。もう丸々25年も生きてきたのかという驚き。 生きてみればあっという間で、気持ちはまだ23歳くらい。あの頃と変わったことなんて、自分を取り巻く環境くらいに…

やりたいことってなんだっけ

10年後にやりたいことを考えていた。 会社で1年後の目標を発表する機会がある。でもなんか大したことは思い浮かばなくて、最近ずっと考えていた。本を読んだりもした。 見かねた先輩が時間をとってくれて、たくさん話した。「10年後なにしたいの?ふわっとで…

夢うらない

夢をみた。 長らくみた夢のことなんて覚えてなかったのに、さいきんよく夢を見るので気になって夢占いのサイトを調べた。 とはいえ別に素敵な夢だったわけではない。おとといの夢に出てきたのは、トイレだった。植物園のトイレに行った。誰かがわたしを待っ…

コーヒーの香りのあの街

コーヒーの香りなんてそこらじゅうに溢れてるはずなのに、なぜかありふれたコーヒーの香りでバンクーバーの街を思い出した。 通っていたカレッジのあるガスタウンは少し古い面影を残す街だ。レンガ造りの建物が並び、風情がある。蒸気で動く時計があって、た…

薬剤師国家試験の心得

最近検索での流入が多いので、国試のことを。 いつから勉強を始める? まず、今(9月)から勉強を始めても間に合います。わたしは8月くらいから始めましたが、最初のうちは勉強の仕方がわからず全然進まないし、できないし、覚えられないし。やってもやって…

ゴールは来ない

社内にはまだ8割くらいのひとが残っている夜18時半過ぎ。お客様から電話がかかってきた。「ちかさんまだ会社にいますか?よかった~~!○○の件なんですけど…」 わたしが会社にいるとわかると、すごく安堵したような声を出す相手。まだ1回しか会ったことはな…

笑顔でいられる人になりたい

表情は相手のためにある、ってどこかに書いてあった。自分の感情を自分のために伝えるんじゃなくて、相手のため。不機嫌そうにしてたら「なんか気に触ることしたかな?」って相手に思わせてしまうってことかな。 「なんか怒ってる?」 先輩が言った。営業で…

オレンジの街頭は寂しくなる

バンクーバーの街頭はオレンジ色だった。 冬は暗くなるのが早かったので、16時ころにインターンが終わって帰っても道は暗かった。でも時間が早いというのだけが救い。たまに夜遅く帰るときは心細かった。一人で異国の夜道を歩くのはなんとなく寂しかったのだ…

25歳と26歳のあいだ

冷静と情熱のあいだ、生物と無生物のあいだ、25歳と26歳のあいだ。なんとなくそれっぽく聞こえる気がしたので並べてみた。あいだってなんなんだろう。どこで明確に変わるんだろう。 年齢は幾分か「あいだ」がわかりやすい気がする。生まれて26年目に入れば26…

赤いマフラーとドーナツ

地元の最寄り駅に寂れたショッピングモールがあって、最寄り駅なので(とはいえ家からはバスがないとたどり着けない)中学生の頃からよく通っていた。何階のどこにどんな店があるかは隅々まで把握していた。 大学生になって原チャに乗るようになってほぼ使わ…

コーヒーの味なんて気にならなかった頃

コーヒーの無料券があるから、帰りにマクドに寄ろう。わたしはそう言って彼女を誘った。 彼女はすぐに行くと答えた。わたしたちはバスで駅まで向かって、駅の近くのマクドナルドに入った。 高校3年生の夏。帰りにカフェに寄るお金なんてなかった。マクドナル…

置き去りにしたものたち

まだ暑さの残る9月5日、ちょうど2年前にわたしはバンクーバーへ向かう飛行機に乗っていた。一人で飛行機にのるのは初めてだった。 一人で降り立ったバンクーバーの空港で、iPhoneを取り出して空港のWi-Fiに繋いだ。機内モードを切っても電波は入らない。スマ…

誰もわたしを待ってない

家を出て、2時間歩いた。行き先は決まっていた。いつも仕事に行くときにバスで通る、バンクーバーとノースバンクーバーをつなぐライオンズゲートブリッジ。 どうしてもあの橋を間近で見たかったし、そしてそこから夕日が見たかった。 あの大きな橋を本当に人…

小さくなった劣等感

留学してたころ、クラスのみんなはわたしより数倍英語が話せた。わたしは中高大とずっと英語はできるほうだったけど、そんな日本のなかの「できる」なんて通用しないレベルだった。英語って英語を話さざるを得ない環境にいくと本当にぐんと上達するもんだ。 …

同期と友達のあいだ

「もうご飯食べた?」「...Never mind.」 同期の男の子から立て続けにLINEが来た。土曜日の夜。 ちょうどマツエクが終わったばっかりだったので、「食べてないけど、なに?」と返すと、今から食べようと言う。ボルダリング帰りでカフェに居るというので、て…

夏休みの感想文(日記)

8月が半分終わった。いや、半分以上。 お盆休みが9日あった。 8月11日(土) 所属しているNPOのメンバーと打ち合わせをした。本当は午後に総会があったけど出席できないので、作成しようとしている動画の原稿を考えた。動画の内容はアプリの使い方説明だ。男…

夢とかやりたかったこととか

夢は叶うよ、と言われたら、そうかもしれない、と思う。 雨乞いみたいなもので、諦めなければ追いかけ続けられる。チャンスは黙ってても降ってくるものじゃないけど、準備してたら気付けるし、掴めるんじゃないかなあ。 何かをやりたいと思ったときに背中を…

夏の日のホットチョコレート

ちょうど1年前の今日。泣きたいような気持ちで東京の街を歩いていた。夏の暑い日だった。 歩くだけで汗が噴き出して、頬が濡れている気がしたけど、それが汗なのか涙なのかもよくわからなかった。 バカだなあ、と心の中でつぶやく。それは本当に呆れているか…

ひまわり記念日

夏の昼下がり。部屋着のままふらりと外に出て、お花屋さんへ向かった。 近所の花屋は小さな佇まいで、店内に少し足を踏み入れても誰も出てこない。不用心だな、と少し思いながら店内を見渡す。薄暗い蛍光灯のガラスのなかに、小ぶりのひまわりがたくさん並ん…

働き始めて4ヶ月目

今でも覚えてるのは今の会社のセミナーに参加した日、内定をもらった日。前者が7月4日で後者が8月4日だ。ちょうどほぼ一年前。 あれから一年経って、わたしは無事そこで働いていて、予想していなかったけど営業部に配属された。営業部は1から3課まであって、…

7月のどうでもいい話①

もう2018年半分過ぎちゃったとか早いね。なんか前半は国試の勉強で病んでたのでほぼ記憶がないです。たまに写真とか見返すとどんよりする。それに比べたら東京での生活は最高です。 なんかね浴衣着て花火大会に行くのがずーっと夢で、今年こそと思って引っ越…

6月のどうでもいい話②

好きな言葉があって、 Give, give, give, and be given. って、「それでもあきらめない」って本で紹介されてたんだけど。 それでもあきらめない ハーバードが私に教えてくれたこと 作者: 林英恵 出版社/メーカー: あさ出版 発売日: 2012/09/07 メディア: 単…

またね、の再現性

「またね」と言って別れたはずなのに、もう二度と会わないであろう人、会えないかもしれない人のことを考える。 小さい頃に仲良しだった友達とか、大好きだった塾の先生とか、かわいがっていた教え子たち、元恋人、留学先の友達、ルームメイト、趣味の友達。…